【日本語学習革命9】文は二つの単語の組み合わせから

「これ、何?」

語学学習の原点は単語を覚えることにあります。文は二つ以上の単語から成り立っています。例えば、「トイレ、どこ?」と言えば、トイレを探していることが伝わるでしょう。同様に、「映画、行く?」「あれ、欲しい」のように言葉を組み合わせて応用できます。二つの要素を並べるだけで、あなたの意思を伝えられる文になるのです。

なめらかな日本語にするにはあとから肉づけ

あとは、肉づけしてなめらかな日本語にするだけです。「トイレ、どこ?」に、ていねい語の「です」と疑問語の「~か」を付けて「トイレ、どこですか」とすれば、自然な言い方になります。さらに、日本語独自の機能語である「~は」を「トイレ」の後に付けると、よりスムーズな日本語になります。しかし、こうした語を追加しても意味は変わりません。

日本語は語順にこだわらない

「映画、行く?」は、「行く?」を「行きませんか?」「行かない?」などに置き換えると、ニュアンスは変わりますが、意味は変わりません。これに「あした」などの説明を加えて「あした、映画行く?」とすると、より詳しく意思を表現できます。日本語では「映画、 あした 行く?」「あした行く? 映画」のように語順を変えてもかまいません。

目的はコミュニケーション

アカデミックな日本語教育では、「明日、映画を見に渋谷へ行きませんか」のような文を使い、主語と述語を説明し、さらに「を」と「へ」は特定の意味を持つ助詞であることを解説します。しかし、日常的なカジュアル会話では、まず伝えたいこと、「映画行く?」を言ってから、「あした」や「渋谷」でなどの情報を付け加えることが多いです。

木を見て森を見ないアカデミズム

幼児は学問的な知識もなく言葉を覚えます。日本語の初心者は自分の意志を伝える簡単な文章を作るために、カジュアル語を学ぶことから始めるべきです。日本語には「木を見て森を見ず」ということわざがあります。この言葉は、まさに日本語教育の現状にあてはまります。まずは、日本語のコミュニケーション能力を身につけることが先決です。

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