ひらがなタイムズ2026年2月号で教える|10記事の授業ガイド

ひらがなタイムズ2026年2月号の表紙

ひらがなタイムズ2026年2月号は、大相撲の土俵入りと、冬から春へ向かう「如月」の号です。2025年の「今年の漢字」、「チャッピー」「横転」の新語、朝ドラ、建国記念の日、4コマ漫画の語呂合わせまで、新しい年の授業に使える話がそろっています。オンラインで読める10記事について、記事ごとにレベル別の活動・導入の一問・キーワード・つまずきやすい点をまとめました。

バックナンバーも、授業の生きた教材として使えます。記事のリンクから全文(一部は購読者向け)を読めます。

01 The Grand Sumo Tournament — Dohyō-iri | 大相撲初場所 ―― 土俵入り

記事を読む(ひらがなタイムズ)

  • 記事:Cover Story。犬田小文吾が行司として立つ土俵入りの表紙。化粧まわしの縁起物、円い土俵と四つの房の意味
  • 初級:表紙を見て「力士」「土俵」「富士山」。縁起物(松・竹・梅・日の出)の名前を言う
  • 中級:「〜ことから、〜と分かります」(柱が描かれていることから〜)で、絵から読み取れることを説明する
  • 上級:「相撲は競技ではなく、〜日本の神事なのです」を読み、スポーツと祈りの関係を自国と比べて話し合う
  • 導入の一問:「相撲を見たことがありますか?どんな印象ですか?」
  • キーワード:初場所/土俵入り/力士/行司/化粧まわし/縁起物/神域/五穀豊穣
  • 注意点:「場所」は相撲では大会の意味。ふだんの「場所」との違いに触れる

02 The Kanji That Represents the Mood of Society in 2025 | 2025年の世相を表す漢字

記事を読む(ひらがなタイムズ)

  • 記事:News Review。清水寺で発表された2025年の「今年の漢字」は「熊」。2位の「米」との差はわずか180票
  • 初級:「熊」「米」の漢字を書いて、読み方(くま・こめ)を覚える
  • 中級:「〜ことがあります」「〜も、理由の一つです」で、選ばれた理由を説明する
  • 上級:自分の一年を漢字一文字で表し、その理由を発表する
  • 導入の一問:「あなたの今年を漢字一文字で表すと、何ですか?」
  • キーワード:世相/今年の漢字/発表する/相次ぐ/返還/応募/価格高騰
  • 注意点:大きな数字(2万3346票)の読み方。熊の被害の話は、地域によっては身近でつらい話題になることも

03 “Chappi-” | チャッピー

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  • 記事:New Expressions & Buzzwords。生成AIサービス“ChatGPT”の愛称
  • 初級:「〜と呼びます」で、ものや人のニックネームを紹介する
  • 中級:「〜ことで、〜が生まれます」(愛称で呼ぶことで、親近感が生まれます)の文を作る
  • 上級:AIに悩みごとを相談することについて、良いところと気をつけたいところを話し合う
  • 導入の一問:「AIに何かを相談したことはありますか?」
  • キーワード:愛称/生成AI/相談する/親近感/まるで〜ような
  • 注意点:愛称の作り方(〜ッピー、〜ちゃん)は日本語らしいことばの遊び。ほかの例も集めてみる

04 “Outen” | 横転

記事を読む(ひらがなタイムズ)

  • 記事:New Expressions & Buzzwords。びっくりした時に使われるネットスラング。お笑いの「ずっこける」リアクションから
  • 初級:「びっくりしました」を、表情と身ぶりで言ってみる
  • 中級:もとの意味(車が横倒しになる)と、新しい意味を比べて説明する
  • 上級:日本のお笑いの「ずっこける」リアクションを紹介し、自国の笑いのリアクションと比べる
  • 導入の一問:「最近、思わず笑ってしまったことはありますか?」
  • キーワード:横転/びっくりする/期待/予想/展開/ずっこける
  • 注意点:くだけたネットのことば。ニュースの「横転」(事故)と混ぜないよう、場面を分けて示す

05 A Television Culture That Has Shaped Japanese Mornings | 日本人の朝をつくってきたテレビ文化

記事を読む(ひらがなタイムズ)

  • 記事:Close Up Japan。1961年に始まった朝ドラと、小泉八雲がモデルの『ばけばけ』
  • 初級:「毎朝〜時に〜を見ます」で、朝の習慣を言う
  • 中級:「〜よりも、〜点が特徴です」で、番組の特徴を説明する
  • 上級:小泉八雲が怪談や妖怪を英語で世界に紹介した話から、外国人の目で見た日本文化について話し合う
  • 導入の一問:「あなたは朝、何をしながら過ごしますか?」
  • キーワード:朝ドラ/寄り添う/移ろい/普遍的/怪談/妖怪/化ける
  • 注意点:「ばけばけ」は「化ける」から来た題名。11月号の妖怪の記事とつなげられる

06 Controversy Over Cabinet Official’s Nuclear Remarks | 首相官邸幹部の「核保有発言」をめぐる論争

記事を読む(ひらがなタイムズ)

  • 記事:Pros & Cons。「日本も核を持つべきだ」という発言をめぐる賛成・反対と、「柔よく剛を制す」の洞察
  • 初級:(上級クラス向けの記事。初級では扱わず、中級以上で)
  • 中級:賛成意見・反対意見の一文ずつを読み、「〜べきだ」「〜からこそ」の形を確かめる
  • 上級:「柔よく剛を制す」ということばの意味を説明し、力で対抗する以外の方法について話し合う
  • 導入の一問:「『柔よく剛を制す』ということばを聞いたことがありますか?」
  • キーワード:核保有/非核三原則/抑止力/被爆国/説得力/柔よく剛を制す
  • 注意点:意見が強く分かれる政治のテーマで、戦争の記憶にも触れる。先生は自分の意見を出さず、記事の両論を正確に読むことと、ことばの意味に集中する

07 National Foundation Day — A Day to Reflect on Japan’s Beginnings | 建国記念の日――日本の「はじまり」を考える日

記事を読む(ひらがなタイムズ)

  • 記事:Japan Savvy。初代天皇・神武天皇が即位したと伝えられる2月11日。「紀元節」から「建国記念の日」へ。記事に言葉と質問も付いている
  • 初級:日本の祝日の名前と日付(2月11日など)を読む
  • 中級:「〜と伝えられる」「〜とされます」で、言い伝えと記録を区別して説明する
  • 上級:「国譲り」の物語から、国のはじまりの語られ方を自国と比べて話す
  • 導入の一問:「あなたの国には、『建国』を記念する日がありますか?」(記事の質問から)
  • キーワード:建国記念の日/即位/紀元前/紀元節/起源/国譲り/想いを馳せる
  • 注意点:「建国記念の日」の「の」に注意(「建国記念日」ではない)。記事の言葉の一覧がそのまま使える

08 Seasonal Word Leaves: Japan’s February, “Kisaragi” | 季節の言の葉:日本の2月「如月(きさらぎ)」

記事を読む(ひらがなタイムズ)

  • 記事:言の葉。寒さの中で衣をさらに重ねる「衣更着」の説。梅の蕾、東風、「二月逃げる」
  • 初級:「寒いです」「重ね着をします」。冬の服の名前を言う
  • 中級:「〜なか、〜」(冷え込みが残るなか、梅の蕾がほころび)で、季節の様子を一文にする
  • 上級:「厳しさとやわらぎが交わる」2月の美しさを読み、自国の冬の終わりの風景を日本語で描写する
  • 導入の一問:「あなたの国では、春の始まりをどんなことで感じますか?」
  • キーワード:如月/衣更着/重ねる/蕾/ほころぶ/東風/凛とした
  • 注意点:3月号「弥生」・4月号「卯月」・5月号「皐月」とあわせて、月の古い名前を一年分まとめると覚えやすい

09 Seasonal Voice-Word Art: “January slips away, February runs away, March goes away” | 季節の言技:「一月往ぬる二月逃げる三月去る」

記事を読む(ひらがなタイムズ)

  • 記事:言技。年のはじめの三か月は、あっという間に過ぎていく
  • 初級:「一月・二月・三月」と「早いです」。今年の一月から今日までを振り返る
  • 中級:「往ぬる・逃げる・去る」の三つの動詞を比べ、月ごとの違いを説明する
  • 上級:「一日一日を大切に生きたい」という思いから、時間の過ぎ方の感じ方を自国のことわざと比べる
  • 導入の一問:「今年の一月は、早く感じましたか?」
  • キーワード:往ぬる/逃げる/去る/慌ただしい/めまぐるしい/あっという間
  • 注意点:「いぬる(往ぬる)」は古い言い方。「いく・にげる・さる」の音の流れを楽しませる

10 Check in | チェックイン

記事を読む(ひらがなタイムズ)

  • 記事:Japan Maze(迷宮ニホン)。ホテルの部屋番号49・53・39をめぐる4コマ漫画。数字の語呂合わせ
  • 初級:数字の読み方(4=し・よん、9=きゅう・く)を確かめ、漫画の会話を役読みする
  • 中級:49=「しきゅう」、53=「ごみ」、39=「サンキュー」のように、数字をことばに変える語呂合わせを作る
  • 上級:4(死)や9(苦)を避ける日本の感覚を、自国の縁起の悪い数字と比べて話す
  • 導入の一問:「あなたの国に、縁起の悪い数字はありますか?」
  • キーワード:語呂合わせ/案内する/矛盾する/気にする/連想する/縁起が悪い
  • 注意点:「死」を連想させる数字の話なので、軽く楽しく扱いながらも配慮の一言を添える

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