【日本語学習革命3】日本語の歴史で構造がわかる

首飾り?ネックレス?

「首飾り」って何?

半世紀ほど前は、コンピューターは「電子計算機」と呼ばれていました。1960年代の人気グループ「ザ・タイガース」の大ヒット曲「花の首飾り」の「首飾り」(ネックレス)は今や死語になりつつあります。また、近年、メディアは「大停電」を「ブラックアウト」といいます。このように、英語の言葉が急速に日本語としていっそう使われるようになってきました。

漢字の読みを日本語の読みに応用

共通の文字を持たなかった古代の日本人は中国から漢字をとり入れました。最初は、意味を無視して日本語の音に近い漢字を当てて使うようになりました。例えば、「あ」には「安」、「い」には「以」などです。そして、漢字の一部をとって、記号のような簡単な字に作り変えられたのがカタカナ、くずし字から取り入れたのがひらがなです。

日本語の言葉と同じ意味を持つ漢字も活用

漢字は中国の地域や時代により、意味は同じでも読み方が異なります。日本はそれらの読み方を全部とり入れたため、一つの漢字が複数の読み方を持つようになりました。さらに、日本古来の言葉に同じ意味を持つ漢字を当てました。例えば、漢字の「山」(中国語の音では「サン/セン」)を「やま」(古来からの日本語)にも使うようにしたのです。

欧米の言葉はカタカナで表現

国際化が始まった近代には、外国語の言葉、とりわけたくさんの英単語が日本語に取り入れられるようになりました。当時の日本人はアルファベットを学んでいなかったため、外国から入った言葉の音をカタカナで書きました。その結果、外国語の発音はカタカナに沿った日本語風になりました。

日本語は時代とともに変わってきた

いわゆる「カタカナ語」がこれほど普及した理由としては、スペルを覚える負担がなかったことが大きいでしょう。また、西洋の文化にあこがれを抱く日本人の国民性にも合っていたとも言えます。日本語は複雑とよく言われますが、日本語の成り立ちを知ると理解しやすくなります。


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