【日本語学習革命10】本質からそれる資格試験学習

無意味な受験のための学習

学習者にとって自己の能力を確認できる日本語試験は、学習意欲を高めてくれるすばらしい方法です。また、能力を世間から認めてもらうための良い手段でもあります。しかし昨今では、習得した能力のレベルを測るためではなく、ただ合格を証明するために試験を受けるという、本末転倒な傾向が著しく見られます。

企業ではあまり重視されない試験の認定

それにも関わらず、認定や資格が全てという心理をあおるかのように、日本語教育業界では試験に向けた「傾向と対策」や「過去問題集」「試験によく出る問題」などの本を出版したり、同様のテーマでセミナーを開催しています。合格者の中には、本当に能力がある人もいますが、実際には使いものにならないという声も、採用した日本企業から聞こえてきます。

日本語教師の勘違い

資格習得に熱心になる傾向は、日本語教師になりたい人にも見られます。試験合格が目的になっていて、資格があれば日本語教師の職が保障されると勘違いしている人が多いのです。そのような誤解を与えるビジネスも横行しています。どんなに立派ぱな資格があっても、教師としての能力を判断するのは教わる側です。

時は金なり

一方、無料で教えているボランティア教師も大勢います。これは、その恩恵を受けている学習者がたくさんいるということです。語学をマスターするには膨大な時間を必要とします。学習者にとって大切なのは、いかに楽しく、早く習得できるかです。教師の肩書やレッスン料を重視しすぎると、膨大な時間を浪費することになります。

必然的に起きた日本語学習革命

科学や医療をはじめ、あらゆる分野で革新がも見られる今、日本語教育では100年前と同じように文法を優先しています。また、標準的な学習方法は日本語の規則を暗記し、言葉を繰り返し発音したり書いたりするという味気ないものになっています。日本語学習革命はまんがを読んだりアニメを見たりするのと同じくらい楽しく学べる学習法改革なのです。

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