『スーパー』の意味を再確認させてくれた一流アーティストたち

先日、友人に招待され「THE LAST ROCKSTARS」の東京公演を見に行きました。
「THE LAST ROCKSTARS」は、日本のロック史上に名を刻んだレジェンド、X JAPANのYOSHIKI氏、L'Arc〜en〜Cielのhyde氏、LUNA SEAのSUGIZO氏、世界的ギタリストのMIYAVI氏たちによって昨年結成されたスーパーバンドです。
ライブは圧巻のパフォーマンスで、結成されたバンドでの新曲や各バンドの往年の名曲披露などで会場のオーディエンスは最高のボルテージにつつまれていました。

私も彼らの超一流のパフォーマンスに酔いしれた一人です。そして彼らは「スーパー」なバンドだと実感しました。
「スーパー」は日本語では、大規模なものを示す接頭辞として軽い印象に聞こえますが、英語圏では「特別な」「素晴らしい」「一流の」「特大な」を意味します。
ふと、「スーパーバンド」の彼らはなぜここまでオーディエンスを魅了することができるのだろうか。そして、何故長らく音楽業界のトップランナーとして君臨しているのか疑問に思いました。
もちろん彼らの才能やカリスマ性、自信の持つ強烈なエゴなど様々な要因が考えられますが、私は、「自分についてきてくれるファンのため」だと気付かされました。
YOSHIKI氏がMC中にファンへの感謝をふんだんに述べたり、hyde氏もステージの隅々まで丁寧に胸に手を当てながら感謝の眼差しを投げたり、優しくパスするような投げキッスをしたり、足を運んでくれたオーディエンスに真心を感じる感謝の気持ちが詰まったパフォーマンスを見ることができました。
また、hyde氏はかつてこのように語っていました。「自分が歌うことでみんなが喜んでくれる。だから歌える。歌えるのはみんなのおかげ。」
決して自分のエゴではなく、あくまでファンのためにストイックに活動する。これが音楽業界のトップであり続けるスーパーな理由だと実感しました。

「ファンのため」
これは、日本語教育業界でも他のビジネスでも、とても大切なことです。日本語コーチもしかり、徹底的に「生徒のため」が本来の日本語コーチのあり方です。しかし、残念なことにこれまでの日本語教育業界は違います。
- 国に届けを出し留学生にビザを発行できることで生徒さんのニーズを理解しないで甘えている日本語学校
- 留学生がメインのため、日本語で教え、文法中心のカリキュラム一辺倒の集団教育。
- 就職の受け皿になる日本語学校へ採用されるための420時間の日本語教師養成講座や日本語教育能力検定などの資格ビジネス。
- 先生という立場で生徒にマウントをとり、自分の教えられる事、自分が使いたい教材でしか教えない日本語教師。
あげれば、キリがないですがこれが今の日本語教育の現状です。
もちろん完全悪ではなく良し悪しもあるでしょうが、ここには大きく大切な事が抜けています。
それは『日本語を学習する生徒』です。
本来、十人十色というように生徒さんが10人いれば10人とも学ぶ目的、興味・関心、バックボーンなどが違います。そのため生徒さんにはひとり一人、ニーズやウォンツが存在します。ここをおざなりにするようでは、本物の日本語コーチではありません。
私たちの目指す理念は『生徒中心主義』です。
生徒さんが何を学びたいのか、それをどう手助けできるかが重要な考えだと捉えています。

欧米人を中心とした英語話者を対象とするSuper-J日本語市場では、主体性の高い生徒さんたちが中心となります。その為、生徒に言語をパーソナライズする「生徒中心主義」の発想が大変重要となります。私たちの言語理論である”Lanaguage Diamond”を軸にし、生徒一人一人のコンテクストの「ランゲージ・デザイン」を実践しています。
私たちの講座では、まず「何で教えるのか」ではなく「生徒さんを知る(know-who)」ことを徹底的に理解して、レッスンプランをデザインできるスキルを学んでいただきます。
そして、生徒さんの目標や興味関心などから学習ゴールを立て、逆算してどのようにレッスンを提供していくかを講座内で実践的にレクチャーいたします。
この記事を読んで頂いている方は、少なからずこれまでの日本語教育に疑問を持たれていることでしょう。皆様には「生徒さんのための『スーパー』な日本語コーチ」を是非目指していただけることが私たちの本望です。
当会の養成講座につきましては、無料説明会や個別相談を随時実施しておりますので、ご興味のある方は、お気軽にお問い合わせ下さい。
英語を活用し日本語と日本文化を教えるスーパー日本語講師養成講座